江戸-東京散策

江戸-東京の散策がサブカル的な感性を刺激するのはなぜだろう。 それは京都を散策するのとは明らかにちがうだろう。 もともと町人文化が大いに栄えた江戸自体がサブカル都市だったのかもしれない。 江戸の文化が現代のポストモダンと親和性があるという話も…

サブカル

秋葉原の通り魔事件から一年がたった。 早いのか遅いのか分からない。 1年が確実に経ったように感じる。 当時を思い出します。・憎たらしく思った。普通の嫌悪の念である。 ・同時に人間の行為として分かる自分がいたと思う。 ・同情した。かわいそうな人だ…

『ヘアスプレー』

2002年から最近までロングランヒットしたブロードウェイミュージカル『ヘアスプレー』は2007年、映画としてリメイクされた。あのジョン・トラボルタが巨漢のお母さん役で出演して話題となり映画も大ヒットし、すでに続編の製作も決まっている。日本公演も大…

ゾンビ

ヒューマニズム系、社会派系、アート系に比して作品としての評価や作家性をかえりみられることの無いいわゆるB級映画・・・。 だが、映画の父リュミエール兄弟の時から、映画は今でいうB級テイストや見世物的趣向のほうが本来的なのかもしれないのだ。前回…

スターシップ・トゥルーパーズ

きやさんのブログに紹介があった『スターシップ・トゥルーパーズ』。 僕も好きな映画作品なので紹介したいと思います。 原作はSF界の大巨匠ロバート・A・ハイラインの『宇宙の戦士』 (原作に登場するパワードスーツはガンダムのモビルスーツのもとネタに…

『ひぐらしのなく頃に』

現実社会において人と人との関係性は一筋縄ではいかない。 当たり前といえば当たり前すぎるが、まあもともとそうなのだからしょうがないといって済ませられる程度の問題ではないから厄介である。人の前向きさを削ぐ要因ともなるのだから悲劇的ですらある。 …

ガンダム その2

今ではアメリカも宇宙開発の予算を縮小させている。 当時はアメリカとソ連が宇宙開発を競っていた時代である。 核戦争の恐怖がある一方で、めまぐるしい科学技術の進化によってSF的な世界観が現実になるのでは、そんな(今よりはだいぶ)少年的な希望にあ…

ガンダム

ガンダムは戦争に巻き込まれた少年たちの葛藤が描かれている。 仲間たちが目の前で次々に死んでいく。 非常に政治的な物語の背景も含め、その内容はリアルであった。アニメ(特にロボットアニメ)は子供のものである、という概念が一般的であった中、そのよ…

元祖? 少女映画『お茶漬けの味』その2

田舎育ちの「旦那様」(佐分利信)はかなり素朴で庶民的な人柄である。 ご飯に味噌汁をかけるのが好きだし、タバコは「朝日」が好き、結構いい会社の部長さんなのに電車は三等席に「気安い」からあえて乗るのだった。 一方「奥様」(木暮実千代)はお嬢様育…

元祖? 少女映画『お茶漬けの味』その1

世界が認める日本映画の巨匠、小津安二郎。 『お茶漬けの味』は1952年の作品だ。 僕はこの映画が好きで何度も何度も見ているのだが、最近見ていないので記憶を頼りにこの記事を書く。だから間違いがあるかもしれないと先に記しておく。この映画は個人的…

子供っぽさ

サブカルチャーは基本的に子供っぽい。子供=自由な発想。思考が何ものかの制約を受けることがない=自由のひとつのカタチ=サブカルチャー。これはサブカルチャーが子供のためのもの、ということを言いたいわけではない。 子供的であることはむしろ大人にな…

メイドさん

メイドさんはとても面白い存在である。「メイド」という言葉が意味するのは、僕の中では以下のようなことだ。①.家政婦さんやお手伝いさんといった、本来の意味のメイド。 ②.1とはまた別のものとしてアキバにて、コスプレ要素を重視してできたエプロンドレ…

萌え

個人的萌えの記憶一般的に萌え絵のルーツは少女マンガにあると言われている。一方で、手塚治虫の絵柄にすでに萌え絵の特徴が見られたということもあるが、ここでは個人的な記憶が中心なので、すなわち手塚治虫の絵柄に萌えを感じた事が無かったので(今は萌…

オタク

1.「オタク」という言葉は中森明夫氏による1983年の『「おたく」の研究』というコラムによって広く一般化したようです。この方はアイドル評論家としてとても有名なひとですね。なぜオタクはオタクと呼ばれるようになったのか。 彼らが、二人称として「…

サブカルチャーって何だろう?

はてはてなんだろう? 僕達が今、空気のように吸い込んでいるサブカルチャーというものの正体とは? いろいろな定義があるようです。 一つは「メインカルチャー」あるいは「ハイカルチャー」といった言葉に対し用いられる言葉としての「サブカルチャー」とい…